山麓日記帳

全ては消えゆく、雨の中の涙のように

図書館に漂う気配の正体

朝、起きたら寒い。吐く息まで白い。
もう、秋も終わりって事?
朝の天気予報で「今日の最高気温は10℃」と言っている、信じられないー!(悲鳴)
本日、青森と同じ最高気温予想だ。先週は半袖着てたのにぃ。
因みに、東京は20℃。

雨が止んで晴れ間が見えると、少し暖かくなってきた。
子鬼連れて図書館へ。
やはり、道は空いている。凄いぞ、都市高速効果!25分で図書館着。
しかし、百道浜玄界灘の北風が吹きすさび中!(図書館は北側に海を望む埋め立て地に建っている)
「さっむー!!」(←クルマからおりるなり悲鳴)

今日返さねばナラナイ本をあと半分ほど読み残しているので、図書館のベンチに座って読んでしまう。
村上龍の「共生中」
面白いー!
なんて映画的な本。映画化したらイイのに!と感じる。
監督が黒沢清ならホラーモノに。三池崇史なら青春バイオレンスモノになりそう。両方観てみたい。

ネット社会の虚と実。リアルな生活の手応えを求めて彷徨う青年の物語。
都会でひきこもりしていてネットする生活を送るというのは、大変なことなんだろうな。と漠然と想像する。
暴力によってしか解放されない人間の業を感じる。

図書館は小さな子連れの母親が族吹き溜まりチュウ。
図書館内に、そこはかとない孤独感や疎外感が澱んでいるような気がする。
なんでかっつーと、こーいう静かで豊かな場所にいるのに、お母さん方の毛穴からはわりかしピリピリした空気が発生させられているような気がするからか?
図書館にコドモ連れで来るくらいだから、多分教育熱心でイイ親をやろうとしている人たちなんだろうが・・・
絵本を読んでいても真剣。
「ワタシは今、教育の真っ最中なのですっ!!」てカンジで必死そう。
コドモが何処かに出かけていって、人様にメーワクを掛けるのではないかと一瞬たりとも気を抜かずに子供を監視しているのだ。
端から見てていると「そこまでピリピリしなくても」という気がする。

ウチみたいにコドモはコドモで本を選び、親は親で本を選んで後で落ち合うなんてことしている親子は皆無だ。
コドモ(ナンテの)は(ある程度)ほっといていいのに。
お互いを縛り合う関係はお互いの為にならなくはないか?
母子密着育児って、悪循環?
お母さんも自分の本選べばイイのに。自分の好きなことすればいいのに。
親が本好きなら、コドモは黙っていても勝手に本好きになる。

昼間には気温は14℃まで上がった