山麓日記帳

全ては消えゆく、雨の中の涙のように

甚五郎大魔術団

朝から、あまりにウルサクって目が覚める。
どうも、ベッドの下をクルが走り抜けている様子だ。
「また、小鳥でも捕まえてきてなぶり殺しにしているのかしら??」と起きて見たら、クルが追いかけていたのは甚五郎であった。

「あ!?いじめている?」と思って見たら、どーもそーいうワケではなさそう。
追っかけたり追っかけられたりを延々繰り返して、二匹で楽しそうにキャッキャと戯れている。
確かに、夕べ寝る前に甚五郎をケージから出して遊ばせていたら、クルが「ナニナニ?」と見に来て、その時に衝突はナカッタ。

アレがこの今朝の二匹の遊びに繋がっているのかも知れない。
夕べは、甚五郎がクルに近づいていって、クルの乳首を吸おうとした。
しかし、吸えるほど乳首が大きくないし(雄だし)、おかしいと思ったのか甚五郎はクルのカラッポのタマ袋の匂いを熱心に嗅いでいた。
クルも我慢強く匂いを嗅がせていたので、「優しい猫だなあ」と飼い主ながら感心していたのだ。

しばらく後、ダンナ、ボイスの散歩から帰宅。
事情を聞いたら、今朝ダンナがボイスの散歩に行く前に甚五郎をケージから出して遊ばせていたら、クルがやって来て、二匹で仲良く遊び始めたので「甚五郎の世話をお願い」とクルに言い置いて出かけたとの事。
「結構仲イイでしょ?」とダンナ。
本当だわ。信じられない。
普通の雄猫は自分の子供でもない子猫とは遊ばない。むしろ、食べちゃったりするくらい。
午前中ずーっと、クルは甚五郎と遊んでいた。
甚五郎もクルに甘え、クルの耳を舐めていた。

買い物に出かける時間になって、甚五郎をケージに戻そうとするが見あたらナイ。
ダンナに「見かけたらケージに入れておいてね」と言い置いて出かける。
買い物から帰ってきたら、甚五郎はケージの中に戻っていた。

《留守中の出来事/ダンナの証言》 

甚五郎はベッドの下もソファの下も何処を探してもイナイ。
子供部屋の床の上でクルは「どたー」っと横になっているので、ダンナも探すのを諦めてお茶を飲んでいた。
すると、「コトリ」と小さな音がしたので「まさか?」と思い、子供部屋に行くと、クルと甚五郎が並んで毛繕いをしていた。
「今の今まで何処にもイナカッタのに、コレってイリュージョン!?」
一瞬のうちに黒猫が二匹に増殖!!
「すたー・ふぁいやー!」(byぷりんせすてんこー)ってヤツらしい、コレって。