山麓日記帳

全ては消えゆく、雨の中の涙のように

ワシ的に「絶頂マシーン」

ドーにもコーにも我慢がならなくなり、美容院へ。
フラリと飛び込みで大名(福岡市中心部)の路面店に入る。
だって、お客さんが一人もいなかったんだもん。

コンクリート打ちっ放しの店内にオレンジ色のプラスチック製イームズ風の椅子。
フト、見ると店内の美容師さんたち、オレンジのモヒカン頭あり、深紅のツンツンパンクヘアあり、ブロンドのボブあり、スキンヘッドあり。
髪型&色が「すぎょい」(スゴイ)

「どうなさいますか?」とモヒカン兄ちゃんにニコヤカに尋ねられ、
「シャンプーカットを」シドロモドロなワシ。
ワシの時代(20年前)にはモヒカンな人は暴力指数が高くて、近づいたダケで唾を掛けられそうだったモノだ。
どうやら時代は変わったらしい。コンナ頭でもやたら愛想がいい人当たりのイイ兄ちゃん(商売人なんだから、アタリマエ)

カット担当(スキンヘッド)と打ち合わせ。
「シャギーを入れたショートボブにお願いします」と言うと、「当店はオートシャンプーになっていますが、ヨロシイでしょうか?」と聞かれる。
オートシャンプー?
見ると店の奥に艶笑SF映画「バーバレラ」に出てきた「絶頂マシーン」(エクスタシーを存分に味わせて、ゴーモンにかける機械)の様なモノがある。
「アレが?」
「どうしても我慢できないようでしたら、すぐにお止めします。手を挙げてお知らせ下さい」
シブシブ「絶頂マシーン」じゃナカッタ、「オートシャンプー」に向かうワシ。

仰向けに寝て、髪が生えている部分をシャンプードームの中に収められ、「ピッチリ」とプラスチックのフードで固定させられる。
「音がスゴイですけど、驚かないで下さいね」
改めて念を押されるワシ(チト、きょわい)
シャンプー開始。

「うぎょひょひょひょひょひょ、ひゃははははは、ぐはははははは、オカシーオカシー、笑いがとまらないぃ?ひっひっひ、このサワサワ感が、あははは、ひひひひひ?」
さぁ!想像して下さい。
シャワーのノズルが横一列になってアナタの頭皮を駆け抜けてゆく様を。
しかも、大した水圧ではナク、「さわさわ??ぞわぞわ??」と「ザザムシ」の様に、頭頂から耳裏へ、耳裏から首筋へと這い回る様子を。
ワシはモノスゴイくすぐったがり。
コレはある意味、ワシ的に「絶頂マシーン」であった。
(その後無事カットは済み、美容師さんに「これだけオートシャンプーで楽しんで行かれた方も久しぶりです」と言われた)