山麓日記帳

全ては消えゆく、雨の中の涙のように

クルちゃんの災難(熊本帰省日記)・3

*3日目
クルは実家のガレージでボイスと昼寝。
ようやく、いつもの実家の風景が戻ってきたのに、もう今日は帰らねばならない。
クルよ。閉じこめられっぱなしの熊本生活は悪かった。
でも、君は今日も閉じこめられっぱなしなのだよ(基本的に車の中ではケージに閉じこめられている)

帰り道、阿蘇の奥地「岳の湯温泉」に立ち寄って、名物「地獄蒸し」をいただく。
この辺りは「地熱発電所」があるくらい活発な火山活動の息吹が感じられるトコロ。
この一帯は給湯も冬場の暖房もこの地熱でまかなわれている。
道の脇、塀の際、畑のあぜ道なんかアチコチから「地獄」と呼ばれる「硫黄臭のある蒸気」が噴出していて、村落の風景も白く霞んでいるような場所。
とても不思議な風景。

地獄蒸し」とはこの「地獄」にセイロやムシロを掛けて、その上に丸ごとの鶏肉や野菜を乗せて「一気に蒸かす料理」のコト。
ワシらも丸ごとの鶏を蒸し上げて甘みそダレを塗り込んだモノ(2500円)や山菜おこわ(400円)をいただく。
箸でホロホロと肉は骨から外れ、脂身もすっかり落ちてて、とてもヘルシー&美味しい。4人で食べてお腹イッパイ。
食事後は「一人200円」の崖の上にある貸し切り露天風呂に入る。
露天風呂からの眺めは九重(切り株山?万年山)の山並みを見渡し、爽快!
思わず崖の上から夫婦して全裸で背伸びして「おぉ??!!」と叫び、せちたろーに「ヤメテ?!!」と止められる。

岳の湯温泉も反対側の斜面に出ると、阿蘇の山並みが見えて、「まさに九州山地の最深部」
「こんな山奥によくぞ来た」という気になる。
初めて来たが、トテモよかった。
何処にもない風景。何処にもない料理。
九州はまだまだ、広い。