山麓日記帳

全ては消えゆく、雨の中の涙のように

SFの定義・ダンナとの会話

ダンナが「猿の惑星」を観て、「アレはSFだと思うからみんな腹が立つ。ティム・バートンはおとぎ話しか撮れない監督なのに、何を期待して観に行っているんだか」と言った。
それからダンナと「SFの定義」の話しになる。

ダ(ンナ)「SFっていやぁ?、昔の映画の方がソレらしいのは多いかなぁ?やっぱり『ブレード・ランナー』とか?」
ワ(シ)「アレはSFの服を着たフィルム・ノワールだから・・・」
ダ「『A.I.』は違うな」
ワ「一見SFだが、実は悪意ある地獄巡りの物語だし」
ダ「あった!あったよ!!筋金入りSF映画
ワ「何?」
ダ「『スターシップ・トゥルーパーズ』!」
ワ「そうだね、その通りだね!アレは硬派の本格派SF巨編!!」(爆)

*ウチで以前、ダンナが「スターシップ・トゥルーパーズ」を観て、あまりの話しのアタマの悪さに呆れ、寝ているワシをワザワザ起こして「ねえねえコレ観て」と無理矢理ビデオを観せたという経験がある。
「俺ダケが観て、こんな不幸な気分になるのは不公平だから、アナタも観て一緒に不幸になりなさい!」と言いつつ。
「夫婦の共存」の為にワシは観たよ、「ビバリーヒルズ青春白書」が虫を殺しまくる映画だったよ(遠い目)

ダ「じゃあ、あんたは何がSFの定義なのよ?」
ワ「昔は映画の棲み分けも出来てなかったから、「男のコ向けで難解なモノ」「とりあえず、メカが出てくるモノ」は全部SFという範疇だったわよ。昔は『ストーカー』や『惑星ソラリス』もSFというコトになっとったわ」
ダ「んな、アホなっ!?」
ワ「ホントよ?、高校の時SF映画大会で『2001年宇宙の旅』と『惑星ソラリス』同時上映だったも?ん。客の97%は寝てたケドー」
ダ「『2001年』はともかく、『ソラリス』と『ストーカー』はホラーだから」
ワ「違うよ、『ソラリス』は夫婦の確執と甘え男の自滅物語よ。『ストーカー』は」冒険と人類の栄光の物語よ」
ダ「あんたのSFの定義は何よ?」
ワ「やっぱり『サイレント・ランニング』かな??人間より植物とコミュニケート出来ると信じている主人公の存在がSF以外のナニモノでもないわー」
ダ「・・・ソレはトンデモ本の世界だよ」

因みにワシのお勧めSF映画は「スローターハウスNo.5」
コレにはドタマ鈍器で殴られました。
原作も素晴らしいが、映画はもっともっと素晴らしい。