山麓日記帳

全ては消えゆく、雨の中の涙のように

初恋メカ・ヒロスエ1号、オッサン殲滅に向けて発動!

あまりの暑さに買い物にも行かず、「家で死んだフリ」し続ける。
「とりあえず、夕方海に泳ぎに行こう」と家庭内で決定。
それまで各自、暑さの中、家の中でウダウダと過ごす。

ナニゲに、午後のテレビでやっていた映画「秘密」を観て、思わず、怒髪が天を突く。
もともと、「多分、反感を覚えるであろう映画だから、健康のためにも観ないようにしておこう」と思っていたのに、気まぐれを起こして、「ドコが悪いのか観てやろう」と考えたワシが甘チャンであったよ。

まず、この映画は「10代?50代の『少年』が股間を熱くさせるための映画である」と断言しておこう。
それ以外に、この映画に利用価値はない。
バス事故に遭遇した母娘。娘の体に母の魂が移り、母の肉体は死んでしまう。
「では娘の魂はドコへ?」「お父さんは娘と夫婦として暮らすのか?」という内容なのだが、こんな内容は監督自身にとっては「多分、ドーだってイイ」のだろうと思わせる映画だった。
つまり、この映画のキモは「娘の肉体を持つ妻に欲情し、嫉妬もするが、果たせるか?」が最大のテーマ。
ヒロスエがおパンツをはぎ取られたりするのをネッチリとした視線でとらえてある。
多分、この監督には「娘がいないんだろうな」と思わせる、「子供の存在があくまでもフィクション」な扱いであるのが「最大の反感」の原因。

こんなつまらない映画に本気で腹を立てるワシの方がホントは「ドーかしている」のだろうが、「ワタシのゴーストが違うと言っている」んだから、仕方ない。
(解説=「ワタシのゴースト?」は映画「甲殻機動隊」の中の主人公のセリフ。ウチの家庭では、「心情的に理解できない」「釈然としない」「同意しかねる」時の「慣用句」として日常会話に登場)

この映画は「オッサンのオカズ」と思えば納得がいく。
(「鉄道員」に続いて)またしても「初恋メカ・ヒロスエ1号」(「サイボーグ・クロちゃん」参照)に世のオッサン共は「慰撫された」のだ。ヤレヤレ。

夕方、ボイスを連れて家族で海へ。
大潮でものすごい引き潮。
クラゲもちらほら出ていたので、浜辺で遊ぶ。
ボイスはカニとクラゲが格闘中なのを見つけて、すかさず、カニを「パクリ」と食べる。

日没時、空も海も全てが薔薇色に染まって、美しい。
フトした瞬間に浜辺も薔薇色に染まった。
視界全部、見渡す限りの薔薇の色。
素晴らしい、夏の、海の夕暮れ。