山麓日記帳

全ては消えゆく、雨の中の涙のように

ひたすら、寝て治す

朝、せちたろーを起こして朝食を作ろうとするが、体がだるくてナニも出来ない。
まず、二階のリビングへと上がるための階段に、四苦八苦する始末。
「ワシ、具合が悪い!?」
今日は終業式なのに、ワシの方が先にエネルギー切れしてしまったらしい。
仕方なく、朝食はシリアル。
せちたろーに、「ゴメンね」と言いながら、ベッドに戻ってほとんど気を失うようにして眠る。
目が覚めたら、関節に激痛。熱が出ている。

ダンナが「今日、DVD 返す日だから、観て置いて」と言う。
いつか晴れた日に」(アン・リー監督)
具合が悪いので、最後まで観ることは出来ないかも?と思っていたが、杞憂。
あまりの話の面白さに、その丁寧で繊細な語り口にぐいぐい引き込まれる。
見終わって、ため息。
最良の少女漫画の読後感。
アン・リーの映画ってなんでいつもこんなにロマンチックなんだろう?
この、女心への洞察の深さよ。ホモなのか?(←偏見?)

せちたろー、終業式から帰宅。
「成績はまあまあヨカッタよ」と成績表を見せる。
ワシが小学生の時より、ズーっとイイ成績。相変わらず、とても優秀。
「君はカシコイなあ」母は感心する。
この出来の良さ。
誰にも似ていないのは、ドーしたモノか?(ダンナもワシも特別に出来がイイわけではナカッタ)
虫歯もゼロ、一学期の欠席もゼロ。
「せちたろーは相当大したヤツだわ♪」ダンナに告げる、母は親バカ。

せちたろーと子鬼が、冷やしたタオルを持って入れ替わり立ち替わり看病に来てくれる。
しかし、ウトウトし始めた途端に、氷水で冷やしたタオルで顔を拭ってくれるので、あまりの冷たさに目が覚めてしまうのだ。
ダンナ、「お母さんを寝かせてやりなさい」と、娘どもを連れて買い物へ行ってくれる。
ワシ、昼食も食べずに撃沈。

少し、具合が良くなれば「イニシャルはBB」(ブリジッド・バルドー自伝)を読んで過ごす。
1950年代無名放蕩女優のあまりの下半身のユルさにオドロキつつ、読む。
アタマが悪くて単純で、下半身がユルいイヤミなフランス女の一代記。
「他人事」なので、単純に楽しめる。

夕飯は、子供たちはダンナに連れられて外食。
ワシは、「とろろそば」とおにぎりをコンビニで買ってきて貰う。
せちたろーはファミレスで「和風パスタ」と「鶏焼き定食」(実質二人前!)を食べたらしい。
せちたろーは帰ってくるなり、「もう、お腹、パンパン。苦しい」と言った。