山麓日記帳

全ては消えゆく、雨の中の涙のように

せちたろー、10歳

大雨。
せちたろーの誕生日。
あまりの大雨に散歩にも行けず、午前中からDVDなんか観たりする。
「双生児」塚本晋也監督作品。
人間、「眉毛がない」というだけで、顔が格調高く見えるのは何故なのか?
モックン(本木雅弘)もりょう(モデルの)も「人間がワンランク上」に見える。
もともと日本には「眉を剃り落とす文化」があったのだから、ホントは日本人の「のっぺり顔」には、「眉がそり落とされた状態」が似合うのかもな。
映画の内容は、「正当派江戸川乱歩調純愛物語」であった。
奥山某の「RAMPO」より、ず??っと乱歩的世界の解釈が堂に入ってた。
塚本晋也のこのロマンチックさセクシーさが好きである。

雨の合間を縫ってボイスの散歩(ショートコース3km)
時々太陽が照りつけると、その日差しとあまりの湿度の強烈さにヨレてしまいそうになる。
コレからの季節、散歩は地獄。
町中なら夜の散歩も有効だろうが、なんせこんな田舎では、夜の散歩は危険極まりない(ヘビを踏む)

せちたろーを産んだ日と同じく、「午前中は大雨、午後は晴れ」のお天気。
夕方、スイミング帰りのせちたろーを車に乗せて走っていたら、水を張った水田に夕方の風景が映っていた。
夕映えの空。光る入道雲。オレンジ色の太陽。黒い雲の隙間から山に降り注ぐレンブラント光線。
半島の平らな水田地帯に大きな空がそのまま映し出されていた。
巨大な鏡。
せちたろーは「光りのカーテン(彼女はレンブラント光線をこう呼んでいる)が綺麗ねえ!私はコレが大好きなの!!」と言った。

夕飯は具だくさんのパエリヤ。
サラダ漬けと酢モツ、小松菜と薄揚げ、シラスの煮浸し(変なメニューだがせちたろーの好物を取りそろえたら、こーなった)
パエリヤは張り込んで、大きな海老とホタテの貝柱を入れる(貝柱は冷凍、小粒のモノだけど)
新鮮なトマトやパプリカピーマンも入れる。
デザートにバースデイケーキとスイカ(実家から送ってきた)
ワシがデザインしたケーキは。「ワシのデザインそのままに仕上がっていた」
毎年、スイマセン>サイラーさん

ローソクを吹き消す前にお願い事をかけてね」と言うと、
せちたろーはぶつぶつと口の中で
「家族が何時までも仲良く、シアワセに暮らせますように・・・」と呟いた。
「心の中で考えるだけで、言葉にしなくても良いんだよ」
と、言いつつ、
「なんてカワイイ娘なのだ!」とついつい心の中で親バカる、ワシ。