山麓日記帳

全ては消えゆく、雨の中の涙のように

大雨なので、期間限定室内犬

モノスゴイ大降りの一日。
しかし、図書館には行く。

雨の中、さすがに来館者も少ない。
館内で本を選んで、対談集一冊、四方田犬彦のエッセイ一冊、イタリアの新人作家の小説を一冊借りる。
大昔(今から15?6年前)、住んでいた家の近所のうどん屋で「博多風うどん」を食べて帰宅。
(博多風うどんは麺が細長くコシがあって、秋田の稲庭ウドンに似ている。透明のかつおだしのスープに大量の博多ネギが入っていて、美味しいのだよ。ココの「きつねうどん」はサイコーさあ)

帰宅途中、ちょっとした峠道で大降りに出会う。
真っ黒な雨雲が山に引っかかっているらしく、マサニ、バケツをひっくり返したが如き大雨!
ワイパーを最速にしても、おっつかないくらい。
風景は真っ白にけむり、何も見えない状態。
昼間なのにヘッドライトをつけて走る。
しかし、他のクルマはこの暗さ、この大雨の中ヘッドライトを点けもせずに、結構なスピードで走っている。
怖くないか?
ワシは大いに怖い。

家に帰ったら、ボイちゃんが玄関先でぐっしょり濡れていた。
「なんで、犬小屋に入らないの?」
どうやら、小屋の中まで降り込んできて逃げ場を失ったらしい。
ボイちゃんを、玄関の中に入れてやる。

知っている人は知っているが、ウチの玄関は「狭い」
謙遜じゃナクて、ホントに心底、狭い!
ソコにボイちゃんが入ってきて、申し訳なさそうにうずくまる。
玄関マット出して、「ボイちゃん、ココに横になってイイよ」と玄関先に「ダケ」上がることを許す。
「期間限定地域限定室内犬」である。

仕事部屋からダンナが玄関を通って出入りするたび(トイレと水道は仕事部屋にはナイので結構出入りが多い)に、ボイちゃん、
「あ、ダンナ。邪魔でしょう?すいませんね。怒らないで。はいはい、ただ今すぐ退きますから。なんなら外に出ましょうかあ?」とダンナの顔色をうかがう。
ダンナは「今日はいいんだよ」とボイちゃんに話しかけている。

夜になっても大降りの雨は止む気配がナク、玄関マットの上でボイちゃんとクルちゃんが寄り添って眠っていた。
そのすぐ隣の寝室では子鬼とせちたろーが寄り添って眠る。
(せちたろー、大降りの雨が怖くて、本日は階下で一緒に寝ている)

ダンナ、ソレを見て、
「ドイツもコイツも仲がエエなー」と言った。
(ボイスは朝まで玄関マットの上で幸せそうに眠っていた)