山麓日記帳

全ては消えゆく、雨の中の涙のように

短髪男前は藤竜也か?

雨で散歩はお休み。
ボイちゃん、いよいよ長座布団を大破壊。
跡形もなくなる。

あまりにヒマで、ハサミ片手にボイちゃんカット。
前回のカットから丁度20日経過。
トップコートの黒い毛が1cm以上も伸びて「ムートンにタワシの毛を植毛した感じ」な見た目&手触り。
犬の生命時計は「ヒトの7倍」と聞いたことがあるから、ヒトに換算すれば、カット後140日が経過した勘定か?
丁度そんな感じ。

ザクザクカット。
ボイスもワシが傍にいるのが嬉しいらしく、大人しく、ハサミを入れさせてくれる。

カット終了、ますます短髪の美男子。
うぅ?ん、おっとこまえ♪

ダンナが仕事で出かけたので、家に一人(子鬼はいるけど)
せちたろーが帰ってくるまで2時間ほど時間があったので、借りているビデオを観る。
愛のコリーダ2000」監督=大島渚
途中で「シッコー」「あ(う)んこ出たー」に何度か中断させられながらも、観終わってみると、シミジミと感動しているワシ。

コレは「日本初のハードコア映画」である。
有名な戦前の「阿部サダ事件」をモチーフにした「大問題作」
当時(1976)は「ノーカット無修正版を観るためのフランス旅行」まで企画されたという作品。
公開時、ワシは高校生で、「何でわざわざハードコアにする必要があるのか?それじゃ、殺人もホントにヒトを殺してみるのか?」と批判的にブームを傍観していた。
(わざわざ海外までツアーを組んで見に行くのが、「中年の助平オヤジ揃い」な気がしたせいか?)

しかし、今回、「ほぼ無修正版」でこの映画を観ることが出来(しかも、ワシ自身も大人になったオカゲで)「大変にヨカッタ」(素直な感想)
多分、大島渚の「最高作」でしょう。
「愛するとはナニか?」「許すとはナニか?」
恋愛映画の最高峰の一つに連なる映画であった。

この映画は、人を(本気で)好きになったことがある女なら共感する部分も絶対にあるはず。
ワシは、サダのいじらしく純粋な、無邪気でまっすぐな愛情と、吉つぁんの拗ねた少年のような優しさに感じ入った。
こんなにイノセントに残酷にヒトを愛するのなら、少年と少女のようにお互いを欲しがるのなら、「ソレもヨカロウ!」と頷く。

「日本恋愛映画最高峰」は「執炎」(浅岡ルリ子・伊丹十三主演)だと思っていたが、う?ん。
愛のコリーダ2000」も仲間入り♪
脚本は若松孝二(日本ピンク映画の鬼才)であった。
やはり、若松映画は要チェック!