山麓日記帳

全ては消えゆく、雨の中の涙のように

NH●の「陰陽師」もイタイ(^_^;

ただ今話題沸騰チュウの映画「ハンニバル」だが、実はワシはこの原作を読んだ(一年前)とき、チョット困った部分があった。

好みのワインや日常品、クルマや絵や文学に至る知識や博学ぶりが、ものすごい「浅薄な衒学趣味」で「借り物のカタログ的知識の集大成」、ミーハー&バブリーで、読んでいて苦笑・・・・
たしかに、前作「羊たちの沈黙」でもこーいう部分はあった。
だって、クラリスがつけている香水が「レール・デュタン」(ニナ・リッチ)だぜ。
「お初の海外旅行の免税品のお土産?」と思うような香水だ。
しかし、この時は「FBI捜査官もヒトカワ剥けば、タダのオボコイお嬢さん」なのか?と好意的に深読み。

ナンでコンな事を言うかというと、今日買った雑誌に(今まで誰も言ってなかった)この意見が対談として載っていたから。
「ほら、ワシと同じコト言ってる?」すかさず、ダンナに見せるワシ。

だって、ハンニバル・レクターの親戚がヴィスコンティ家?(=映画監督も排出した実在の名門貴族)従兄弟がバルチュス?(=実在の画家・実兄クロソウスキーは作家、夫人は日本人・ポーランドの貴族)
でも、映画の「羊たち?」の中でレクター博士が描いていたクラリスの絵は昔の少女漫画みたいな絵だったぞ(恥)

笑止千万。ワシを笑い殺す気か、トマス・ハリス!?
アメリカの作家というのは、この辺(血筋や歴史への根深い憧憬)があるせいか、時々見受けられる傾向(趣味)ではある。
メアリ・H・クラークもこの辺に足下をすくわれて、自滅。
(彼女の場合は「ケネディ王朝への熱烈な思慕」)
アメリカの一般的)「読者のウケ」を狙うと、こーいう結果が待っているのか?
因みに、イタリア語の「ハンニバル」の翻訳家も最初に原本を読んで失笑したらしい。
付け焼き刃の借り物の知識は笑いの対象でしかないというコトか?
自戒も込めて、「(ワシは)コンナ真似はスマイ」と誓う。
「知っていることだけを書く!」のが大切。

で、本日。
税理士さんが、帳簿を郵送してきてくれた。
預けていた、せちたろーの「おともだちファイル」もチャンと同封。
読んで爆笑。
やはり、長いつき合いでも知らないことは沢山あった。
好きな映画=昼下がりの情事、好きなテレビ=プロジェクトX、好きな言葉=君の瞳に乾杯、嫌いな場所=ヘビが出そうなトコロ、嫌いな色=老けて見える色・・・全然知らなかった!!
「新しい発見」の連続。