山麓日記帳

全ては消えゆく、雨の中の涙のように

パート・2

病院に着くと、事務の女性が
「あ!?せっちゃん、具合ワルイの?大丈夫??」と妙に大声で訊く。
「先生は?」と聞くと、
「たった今、往診に出かけたの。タッチの差よ。10キロ先にまでイッチャッタから帰りは多分、五時過ぎちゃうの」とのコト。
「ハテ?どーしよ?」としばし考えて、
「ドーシテモ具合が悪かったり、高熱が出たりしたらまた来ます」と言って帰る。
(ココの病院は夜中でも急患を診てくれるので)

帰る途中で、一学年下の近所の男の子発見。
ピックアップして帰る。
この子の家では、最近おじいちゃんが亡くなった。
「大変だったね。おばあちゃん、どうしてる?」と聞くと、
「毎晩泣いてる」とのコト。
「オバチャンからもお悔やみを申し上げますって伝えておいてね」と言う。

家に帰って「大人しく寝てなさい」と言い置いて、子鬼とせちたろーを干し立てホカホカの布団に押し込む。
一時間ほど、眠ってせちたろー快復。
「いえい!!復活だぜ!」と言いつつ、パンツ一丁で走ってリビングに登場。
「なんだ、大したことナイじゃん。じゃあ、部屋の片づけをしなさい」と言いつける。
オモチャは「レゴ」「積み木」「機関車セット」「バービー人形一式」「ままごと道具」だけを残して全て捨てることにする。
そろそろ、せちたろーを一人で部屋で寝かせるために場所を空けねばならんのよ。

母娘で狂ったようにオモチャを整理しまくる。
ゴミは四袋にも達した。

夜、ダンナ「疲れた?」と帰ってくる。
市内のスタジオで撮影なのだとばかり思っていたら、「ハウス・テン・ボスの隣り」でのロケ撮影だったらしい。
運転も全てやったらしいのでヨレヨレであった。