山麓日記帳

全ては消えゆく、雨の中の涙のように

沢山のハリセンボンの死体

ゲホゲホ。
紅茶がぶ飲みとエスファイトで風邪を乗り切るワシである。

ベビーカーをひいて散歩。
うららかな日差しの中、空ではヒバリがさえずりマクリ。
トンビも「ピ?ヒョロロ♪」と歌っている。
ウットリと眠くなる風景。

漁港の先の砂浜まで。
通りすがりのオジサンに「おお!デカイ犬だ!!」としみじみ怯えられる(←もう、馴れた)
砂浜に降りると、何故かハリセンボンの死体が数十、数百単位で打ち上げられている。
濡れた砂に白と黒のハリセンボンの身体。
そう言えば、数日前の新聞に「日本海沿岸で大量のハリセンボンの死体が打ち上げられて原因を調査中」という記事が掲載されていたっけ。アレだわ。

他に、ウミウ(海鵜)の死体も転がっている。
春の海岸は色んな死体だらけ。
波打ち際で「ほぼ完全なタコ貝」の貝殻を発見。
手のひら大でそんなに大きくはないが、角度を変えながら中心に向かう螺旋のパターンが美しい。白く半透明の貝の、そのあまりの繊細さに感動する。
割れないようにそっと大切に持って帰る。
持って帰って洗い、階段室の窓の下に飾る。

そういえば、そろそろワカメの季節だ。
岩場に生えたワカメを鎌で切り取ってゆくのが楽しいぞ。
茹でて、荒塩で揉んで、ジップ・ロックに入れて冷凍しておけば半年は楽しめる。
買った物がスッカリ色褪せてしまうほど、この採りたてワカメは美味しい。
昔は蛤掘りも楽しめたのだが、最近は漁協がうるさくて出来なくなった。昔は10cmくらいの蛤が採り放題で楽しかったのに?。
この半島にいると「縄文型狩猟採取生活」が生活と食卓をにぎわしてくれる。

午前中、漁師のおばあちゃん登場。
いつも、ボイスが姿も見えないウチから吠えてしらせてくれる。
(ボイスが吠えるのはこのおばあちゃんだけ)
「今日はコレしかないの」とイカが一匹¥350也。刺身用の甲イカ
オマケに美味しい清見ミカンを二個付けてくれる。
いっつもナンカしら、オマケ付きだな?。

午後、「ドグマ95」の作品、「リトル・シスター」を観る。
この手法でこの内容はとても合っているし、コレなら成功ではナイか?
しかし、この兄妹はココまでしないとワカラナカッタのか!?

せちたろー、帰宅。
「おみやげ」と言いつつ花束をくれる。
帰り道につんできたハコベ、イヌフグリ、ツクシ、ノイバラの実の花束。