山麓日記帳

全ては消えゆく、雨の中の涙のように

コドモにゃモッタイナイ「サイボーグクロちゃん」

ダンナ、忙しい。
ワシも忙しい。

朝からドタバタとボイスを散歩に連れ出し、庭仕事をチョットやって、あたふたと生協の委員会に出かけていたら、子鬼トイレで「大ゴケ」する。
額を思いっきり、床にぶつけた。
「びえ?ん」と大量の涎と涙を流しながら、子鬼は大泣き。
タンコブになりそうだ。
「急いでいるのに?」と言いつつ、「待ってて」と玄関に待たせて、湿布を走って持ってくる。
オデコにペタン。クルマでゴー!

委員会に10分遅刻。
来年度の委員が一向に決まらない。
ワシは友人Yを委員として引き入れたので、「もうこれ以上は知らないもんね」的態度。
途中で「サイトーさん、今年一年やってみて如何でしたか?」と訊かれる。
「いや、別に大変な事はナニもなかったですよ」と答える。
ココは割と気楽な生協なので、学生運動上がりの全共闘世代のヒトが運営しているバリバリ硬派の生協に比べれば、楽なモン。

笙野頼子×松浦理英子の「おカルトお毒味定食」という対談本を読んだが、二人が「全共闘世代のヒトに対する違和感」みたいなモノを語ったページでワシ、思わず爆笑。

実はワシやダンナはいわゆる「しらけ世代」と呼ばれた世代で、全共闘世代の一世代後の世代。
全共闘世代が踏み荒らしていった荒野をボンヤリと眺めては、無気力と不信感、反連帯意識を抱えて青春時代を送った世代である。

この、「全共闘世代のヒトたち」に対しては、ワシら夫婦は「実は言いたいこと(クレーム)が山ほどある」のだ。
ダンナと二人でよく話しては、心から憎々しげにこの全共闘世代をあげつらってバカにして、鼻でせせら笑っているのダガ。

「こーいう事をしているのは、ワシらダケ?」
「こんな違和感を感じているのは、ワシらが細かい性格だから?」
と長年思ってきたのだが、「実はソウではない」事がこの本で実証された。

独特のナルシシズム、甘え、男尊女卑ぶり、マザコンぶりロマンチックぶり。
全てが笑止千万であるこの「全共闘世代の人たち」が「今、実際に日本を動かしている」のも事実。
この人達の価値観に、面と向かって反抗しなかった。
この世代への「反発の感情の根拠」をハッキリさなかった責任というのもあるような気がする。ワシら世代。
コイツらをのさばらせた事の責任の一端が、ワシら「しらけ世代」にもあるような気がする。

サイボーグクロちゃん」(横内なおき著)9巻を買ってくる。
読んで大泣き(感動して)