山麓日記帳

全ては消えゆく、雨の中の涙のように

せちたろー、ガッコ休む・朝から泣く(ワシが)

せちたろー「嘔吐下痢症」(またかい)
ガッコ休んで、病院へ。

朝から「きょうのわんこスペシャル」を観る。
青森に住むマタギのオジサンが飼っている犬が主人公。
そもそもこの犬は、オジサンが東京に出稼ぎに行った先の資材置き場で鳴いていたのを拾ったもの。
おじさんは「貧乏しても犬と山で暮らそう」と思い立ち、犬を連れて帰郷。
以後、白神山地でオジサンと生活を共にしているというエピソードを持つ犬。

一緒に暮らすうちに訓練もしないのに狩りを覚え、オジサンの猟について行っては鹿や熊と死闘を繰り返したらしい。
確かに、その眼差しは猟犬のソレであるし、雪の中を元気に歩く姿は13歳とは思えないくらい元気だった。
でもワシが一番感心したのは、オジサンの犬に対する態度。
尊敬と愛情を心からはらって、大切にしているというのがよくわかる姿で感動させられた。

その仕事(マタギ)がらのせいか?自然に対する畏敬の念と同じくらいに犬も大切にして、自分の分身のように慈しんでいる姿が美しかった。
奥さんに作ってもらったお弁当をマタギ小屋でふたりで分け合う姿。
そこには生活も命を懸けた仕事も分け合い、慈しみ合い、思い合う二つの対等な命の姿があるような気がして、不覚にも泣いてしまった(最近、ホントに涙腺が)
いいなあ!!犬。
しみじみボイスを撫でに行く。
昨日は雨がヒドクて散歩に行けなかった。でも、今日は小降りなので「行く?」と言うと、嬉しそうに尻尾を振る。
冷たい小雨の中、傘をさして散歩。

帰ってきて、濡れたトップコート(長い針のように硬い、パキパキ折れる剛毛)をバスタオルでゴシゴシ拭いてやるとボイスの体はピッカピカ。
アンダーコート(薄いベージュ色のフカフカの毛)は全然濡れていない。二重被毛の勝利。

せちたろー、病院で先生に「いつも流行の先端だね」と言われる。
福岡県、ただ今の嘔吐下痢症の罹患者は892名。病院にかかっているヒト全体の86%を占めているらしい。
その足で小学校へ行って給食袋と体操服、連絡帳を貰ってくる。
丁度給食時間で、せちたろーのクラスの仲良しさんたちから「せっちゃん、ドーしてる?」「大丈夫?」「お大事にね」と声をかけられる。
ワシは同年輩と思われてないか?(ちょっとソウ思っただけ)