しかし、大雨の一日なので、ビデオ三昧。
「遠い空の向こうに」と「ストレイト・ストーリー」
「遠い空の向こうに」はダンナ、最後の15分間泣きっぱなしで「泣き疲れ」
ワシは落涙にまでイタラず。
コレがイギリス映画だったら違うラストになっていた?
「オヤジの跡を継いで、立派な炭坑夫になり、アフリカへ渡って一旗揚げました」トカ?
「炭坑夫であることが全然敗北ではない(オトコとしての誇りある生き方とは?トカ、人生に回り道はいっぱいあるのが現実トカの)映画」になってしまっちゃいそうな気がする。
いや、実話なんだからコレはこの終わり方で良い筈だけど・・・・女先生の情熱もモノ足りなかった。
ワシは映画に「ナニか」を求めすぎてる?
「ケス」(ケン・ローチ監督)も似たような境遇の映画で、しかも「救いがナイ映画」だったけど、なんか、主人公の少年は「きっとこの後彼は、信じるに足る生き方をするオトコになるんだろうな」という確信を感じた映画だった。
「社会的な成功は得られない将来」しか待ってナイかも知れないけれど、ナンカ、彼のタマシイには強い鋼が埋まっているという気になった。
観た後に「本物のオトコはココに居る」という印象を持った。
ワシ、シンパシーを感じるのは「負け犬」の方なのカモ?
ワシが気になっちゃうのは、その後の滅び行く炭坑に残った若者の行く末(タマシイ方面)の方だったりして。
ダンナは「炭坑夫の息子」(しかも、父親とはココ20数年間一度も会ってナイ、様々な苦労と偶然の結果デザイナーになったヒト)だから、思うトコロがイッパイあったのだろう。
「ストレイト・ストーリー」は笑った。
デビッド・リンチ流のバッド・テイストの連続に思わず爆笑。
ワシはコレを見て感動するほどココロが綺麗ではナイ。あ”?(←自身への嘆き)
リンチはやはり、肌が合わにゃい(「ブルーベルベット」で証明済み)
同じ「バッド・テイスト系」でもジョン・ウォーターズ監督は大好き。
言ってることは「至極リベラルで真っ当」手段は滅茶苦茶でも。
もう、あのラストの小屋(アンクル・トムの小屋だってあそこまで傾いでナイ!)では、こびとさんが何時出てくるか(ツイン・ピークス)とハラハラし、しかも出てきたのが、アウシュビッツ風のガウン姿の「ドー見ても弟より若い男」だったのであまりのおかしさに床を叩いて爆笑。
リンチって意地が悪い。
あ、ワシも悪いか・・・?