山麓日記帳

全ては消えゆく、雨の中の涙のように

正月の風習の謎

友人と話していて、「正月の風習」の話題となる。

我が家はコレと言った「風習」はナイが、「お正月には下着とパジャマを新調」する。
以前、ダンナの誕生日に「ちょっとイイパジャマ」をプレゼントしたら、「ナカナカ良い感じ」だったので、「一家揃って新調」の習慣がついたのだ。
「変わってるねえ!初めて聞いた」と友人。
「気分がヨロシおまっせ。オススメでんな」薦める、ワシ。

彼女の実家(佐賀県鳥栖市)では「大晦日の年取り魚」は「鰯(イワシ)」だそうだ。
初めて聞いたときは「爆笑」した。ワシ。
「なんで、なんでよりによって鰯なのぉ???!?」思わず、悲鳴を上げた。

彼女、OL時代は水産会社に勤務していて、「社員販売」で「お正月用の魚の共同注文」があった時に、注文書に全社員中たった一人「正月用鰯」と書いて課長に「誰だ!?正月に鰯を食べるヤツはぁ!?」と怒鳴られたコトがあるらしい。
「ソレまでは全然不自然だとは思っていなかった。ごく普通だと思っていた」そうだ。
ちなみに「筑後地方」も鰯だそうな(筑後地方出身者に聞いた)
「海が遠いセイかしら?」
昔は海魚を運ぼうにも「塩漬け」しか保存方法がなかったから、「正月の鰯は贅沢品」だったのかもね。

ワシの父の実家は熊本と福岡の県境に近い山の中だが、「正月用の魚はブリ」だぞ。
あ、そーか。「菊池川」のおかげか?
父の実家は熊本県山鹿市の郊外。
菊池川が流れ、有明海から魚を積んだ船が遡ってきていた歴史があるセイか、山の中の温泉地なのに、有名な魚屋があったりする。
山の中なのに魚介類が美味い場所だ。
なるほど。なんとなく、理由が判った気がした。

しかし、友人はこうも言った。
「ウチの母、ナンでカ、紅白が終わった途端に掃き掃除始めるのよね」
「何故だ!?」
「母の実家に伝わる習慣らしいけど、除夜の鐘を聞きながら、箒で埃を外に掃き出すの」
「ソレは、マジナイの一種かしら?」(←だって、初耳)
「さあ??ミットモナイから止めて!って言うんだけど、止めないのよね?」
キットなんか「いわれ」があるんだろうけど・・・面白い。

因みにウチの一族に伝わる風習は、「雑煮に餡餅投入」と「納豆に砂糖」だ。
始めたヒトも判っている。
ワシの曾祖父さんだ(甘いモンに目がなかったらしい)
「納豆に砂糖」は途絶えつつあるが、「雑煮に餡餅」は次世代に伝えたい。
アノ「変な味」がイカニモ正月って気がするから。