山麓日記帳

全ては消えゆく、雨の中の涙のように

今日の日記・2 カームラ氏冒頭のメッセージ

「コートハウスのすすめ」

壁や建物で部分的に、または四方とも囲まれた屋外空間(COURT)をもつ住宅形式。
外は巧妙に閉ざしてプライバシーを保ち、内には思い切り開いて精神を解き放とう。
自分だけの空を切り取り、風邪や光りや雨を呼び込もみ、幾本かの気を植えよう。
新緑の下で昼寝をし、落ち葉を集めて焚き火をしよう。
自分が落とす影の深さに季節を発見しよう。
自分の家から自分の家を眺めてみよう。
こちらから、向こう。向こうから、こっち。二階から、一階。一階から二階。
幾通りの関係があるのか数えてみよう。
COURT越しに家族の気配を感じてみよう。声をかけてみよう。
長い廊下は、果たして不便なだけかどうか考えてみよう。
家を広く感じたり、COURTの自然を眺めたり、気分を切り替えたり。
そこには、背中合わせの豊かさや楽しさがあるはず。
COURTと駐車場をつなげよう。
友だちが来れば、COURTは駐車場に、車がなければ駐車場までCOURTに。
時にはCOURTを社会に開こう。ガレージセールや地域の行事。

最近の敷地はほとんどが都市的である。
隣家は接近し。複数の間ぢや道路からプライバシーは侵されている。
おのずと設計は防御的にならざるを得ない。
これを解決する、有効な手段のひとつがコートハウスである。
自分の意志で、社会に対して、防御的にも開放的にもなれる。
完全なプライバシーを確保することで、他者の目を気にせず、
初めて、自分の城で王様になることができる。

(ワシのコメント)
ウチも「自分ちから自分ちを眺めて」暮らしてます。
結構楽しいです。
誰か日記に写真をUPする方法を教えて下さい・・・
(そのうち、山麓庵の隠しページ「家の写真」に加えてアップしてもよろしいガ)