山麓日記帳

全ては消えゆく、雨の中の涙のように

絵の先生=実は火事場泥棒

え?っと。みなさんは山奥で3時間ほど道に迷ったご経験はお持ちですか?

ワシ?ワシはね、あります。今日がそうでした。
ソレは、♪ヒトに言うほど、たやすいコトでわぁありぃまぁせぇん?♪

もう、運転担当の先生が、道を間違えてエライ目に会ってしまった見学日帰り旅行。
みんなして、口々に「こんな道、通ったこともナイ!」と言いまくるバス車内。

「たしか、この峠越えの道は嘉穂劇場を左手に見ながら道を直新してさ、
割と広いきれいな道だった筈」って経験者がみんな口にしてるのに、
「迷った」なんて一言も言わずにさ迷い続ける教室バスin山奥。

「もしかしたら生きては帰れないカモ」と疑うココロが湧き出す頃、
やっと着いたの目的地の20km手前。
やれやれ。
見学も駆け足の20分コース。
おみやげもナニも買えたモンじゃナクって、移動しまくりの一日。
(ああああ!美味そうなパンと饅頭売ってたのに。小石原村!)
先生。コース、予習してきた?一度くらいは通ったことあるの?(ワシはあったぞ)
帰宅時間も大幅に遅れて(二時間!!)家族一同大迷惑。やれやれ。

しかも、とんでもない話まで聞いてしまう。

ワシの知人Sさんが、去年事故で突然亡くなった時の事。
亡くなったSさんは絵を習っていた。
亡くなったあとSさんの絵の先生であるYさんが「遺作展をやろう」と言い出して、
彼が遺した絵を展示する企画を提案(会場は彼の自宅兼仕事場)
未亡人(彼女は日本人ではない)も了解し遺作展をやったが、全てをYさんに任せたせいか
使途不明金」が百数十万にも及ぶ請求書を押しつけられる。
「でも、広告費や宣伝費がかかっているし」と未亡人は支払った。
で、その数ヶ月後。
彼女の家に絵の先生であるそのYさんがやってきて、
「こんなに家財道具一式とっといたら悲しみが終わらないから処分しなさい」と言う。
「お願いします」と彼女が答えるが早いか、クレーン車トラック一式持ってきて
全部「どっかへか持っていってしまった」そうだ。
勿論、その後一切の連絡もナシ。
未亡人には一円もお金が入らなかった。

「なんじゃそりゃ!そんな火事場泥棒みたいな下品なヤツがホントにおるんかい!?」思わずバスの中で叫ぶワシ。

このYなる人物。もの凄く下品な絵を描くオヤジだ。
こんな絵のドコが良いのかぜ??んぜんワッカラン!!といつも言ってるワシだが、「絵も下品なら、書いてる本人はもっと下品」であった。