山麓日記帳

全ては消えゆく、雨の中の涙のように

雨の日は「邦画新作ビデオ」の日

今日はきゃありちゃん一家がウチにお泊まりに来る予定だったのだが、
息子のレオ君が書道展に入選したので、その授賞式に出席のため、
急遽中止。

きゃありちゃん一家もスゴ?クお泊まりを楽しみにしていてくれたのに、
残念。
日曜日に美術館で落ち合って、夕飯をご一緒にする事に。

で、予定が丸々一日空く。
朝から雨もひどくて、洗濯機を回しても、除湿器をつけないと洗濯物は乾かない。
掃除するにも、お客さんが急に来られなくなったとあっちゃあ、
ヤルキも失せる。
ガス台もレンジフードも磨いたばかり。

ふうぅ?。こんな日は「ビデオ三昧」!

「今日は邦画新作の日」!←ワシが勝手に決めた
「バレット・バレエ」「カリスマ」「月光の囁き」の三本立て行くぞぉー♪

まずは「バレット・バレエ」
前々作の「東京フィスト」にシビレたので、期待も大きく、結果、期待大きすぎ?
「今、日本で一番セクシーな男優」(勝手にワシがそう決めた)でもある、
監督の塚本晋也氏が見せてくれる演技が、「東京フィスト」の続きっぽい(?)
東京フィスト」に比べると、
「空気中の暴力指数」&「破れかぶれ度」は25%減(当社比)

続いて「カリスマ」行ってみよ?!
どうも、この黒澤清という監督さんとは「肌が合わない」らしい。ワシ。
ドコで面白がればいいのか、ドコに感心すればイイのか、さっぱり分からん・・・
バルチュスの絵からの引用の構図とか、そんなトコにもイチイチ
「シャラクセエ!」と感じてしまう。
「邦画版ストーカー(Byアンドレイ・タルコフスキー)」な話し。
タルコフスキーの「ストーカー」は美しくも怖く、
妙なヨロコビすら感じる不思議な映画だったが、「カリスマ」はあまりの底の浅さに
「ぷぷぷ」と笑っちゃった。

さあ、どんどん行くぞー。「月光の囁き」!
コレは雑誌の連載時にリアルタイムでず??っと読んでいたので、
映画化を楽しみにしていたのだが、なかなか上手い映画化作品で感心。
「地方都市に住む高校生が繰り広げる『谷崎潤一郎的』SM世界の果てにあるモノは?」という映画。
「先天的サディスト」がいれば、その逆も居る筈。という真実に改めて思い当たる。
二人が死と再生の果てにたどり着いた、静かで透明な「愛の世界」
特殊なテーマを「爽やかな青春モノ」として見せる、監督の技量に一票!!
つぐみちゃんの脱ぎっぷりは、もう少し。
でも、こんな夫婦って世間にイッパイいそうだな。