山麓日記帳

全ては消えゆく、雨の中の涙のように

ドクターの話の続き・ポッちゃん・海

昨日の話の続き

で、脳死からよみがえってきた、その赤ちゃん。
結局は親元へ帰ることとなり、神奈川県へと戻っていったが、
心肺停止で搬送された病院から関東の某有名病院へ連絡が行き、
「とても珍しいケースなので是非」
と言われ、帰ってからも、検査検査の日々だったとか。

そもそも、この事件はドクターの妹さんが子育てが出来なくて、
見るにみかねてドクターが(自分の子供が4人もいるのに)、
妹さんの子供二人を預かっていたのが、発端。

「ボクはねえ、一時期、4人を保育所に預けテテ、
月謝が月に20万円だったんだよ(遠い目)」とドクター。
「ソレって、ベビーシッター雇った方が良くないですか?」とワシ。
「だからねえ、値切ったの」
保育所の月謝って値切れるんですか!?」
「もう、経済的にきついからっていったら、
『15万円にまけとくから、やめないでくれ』って。ふははは」
「でも、スゴイ生命力ですよね」
「もう、病院じゃイイ研究材料が見つかったって大喜びよ。実験体よ」

でも、普通の家庭だったら、赤ちゃんの呼吸が止まった時点で大騒ぎになって、
オロオロするウチにホントにそのまま死んじゃったりするんだろうな。
怖いです、乳幼児突然死症候群

「だから、今でも僕はその子に会うたびに、
『お前に最初にキスしたのはおいちゃんだぞ』と言い聞かせている」
「もう、すごく熱烈で長時間のヤツでね。ははは」
事件から6年も経ってるので、いまじゃ笑い話。

この話の結論:幼児の脳死臓器移植は考えモノ。果てしないグレーゾーンだ。

今日は朝からムシムシ暑い。
しかし、せっかく「きゃありちゃん」(日本画家夫人・元ミスバイク・元ハイソサエティなデザイナー(本人曰く)の「古い友人K」改め)からお許しが出たので、
「浮島犬ポッちゃん」の事を書く。ポッちゃんの供養のため。

昼前にはアップ完了。
他人にとっては「ひとんちの飼い犬の一生」なんて、全然興味ナイかもしれないが、
「ワシは書きたいから書く」
今でも、ワシの目にはきゃありちゃんと嬉しそうに軽快なステップで
バージンロードを歩いていたポッちゃんの姿が焼き付いている。
花嫁の白いドレスに、ポッちゃんの白い被毛。
首には白い花とリボンを付けて、忠犬ポッちゃんは一緒にお嫁入りしたのだ。

夕方に海。
ボイスもノーリードで遊ばせる。
子供もノーリードにしてたら、アッという間に二人とも「黄粉まぶし」になる。