山麓日記帳

全ては消えゆく、雨の中の涙のように

イタチのこども、ニンゲンのこども

朝、子鬼とボイスを連れて散歩。

イノシシ事件の現場近く、最近、土砂の再生工場ができるという場所に
さしかかったら、路上に「ナンカいる」
思わず、「ナニよ、コレ」と言って、前方3メートル先の「小さな獣」を見つめると、
イタチの子供であった。
丁度、手のひらくらいの大きさ。
全く同じ姿形で、三匹の(多分)兄弟が、路上に座り込んでビックリしたように
コッチを見ている。

最初に反応したのは、やはり、コイツ→ボイス。
もう、息が荒くなっちゃって、追いかけようとする。
「NO!ボイス、NO!」と押さえる。
子イタチ三兄弟はすぐに逃げもせず、相変わらず、ボーとコッチを見ている。
「シッ!!速く逃げなさい!」と威嚇(?)したら、やっとヤブの中に
逃げ込んでいった。

今日は、クルちゃん追加のワクチンの日。
バリケンを用意すると自分からスルスルと入って来るので、大いに助かる。

クルは、自分もクルマに乗りたいらしく、買い物に出かける前なんかに、チョットエンジンを掛けてドアを開けっ放しにしていると、
サササッとクルマに乗り込んでしまう。
隙さえあれば、クルマに乗り込んで、
「さあ、何処へなりとも連れってってもらおうか」という顔して
すまして運転席に乗っている。

先代の巨大白猫、ブリちゃんもクルマが大好きだった。
ウチの動物は、みんなクルマが大好き。

病院へ着くと、ドクターが「イイ話し相手が来た!」という表情アリアリで
手ぐすね引いて待っていた。(予約のデンワ入れてたし)
捕まって、「ドクターの親戚の子がいかにして脳死寸前から生還したか」の話を、
そのいきさつからミッチリと拝聴させて頂く。

一歳過ぎの赤ん坊(家庭の事情でドクターが自宅で預かっていた)、
朝の7時半に突然、呼吸停止。(乳幼児突然死症候群
人工呼吸をしながら、近くの小児科に搬送。
しかし、そこの病院には人工呼吸器もソウカンセット(ERに出てきますな)も無く、
救急車で一時間かけて大きい病院へさらに搬送。
その間中、ドクターはタオルで赤ん坊の舌をつかんで引き出し、人工呼吸を続ける。
午前八時半、心停止。病院着後、脳波を採るが、反応無しの脳死状態。
「人工呼吸は続けていたから助かるはず!
人工呼吸器に繋いで、心マッサージをしてくれ!」とドクターは要求。

強心剤を注射し、午後二時半に、自力呼吸回復。
夕方には、すっかり元に戻って、指をしゃぶっていた。

スゴイ、生命力。