午後、ちょっと手が空いたので、借りてきたビデオを観る。
「ライフイズビューティフル」
前半の無理なお笑いシーンに乗り切れずに、
「コレはチョットこっぱずかしくないか?」とツッコミを入れながら観る。
何故か、下手な舞台劇を観ているようなカンジ、
オールローケーションの映画なのに妙な「こぢんまり感」がある。
(だからといって、舞台劇が全部こぢんまりしているワケではないのは
周知の通り。優秀な舞台劇は果てしない広がり感があるものです)
後半の悲劇的な部分に話が移行していっても、その違和感がぬぐい去れない。
主演、監督のロベルト・ベニーニ(イタリアの喜劇俳優・ジャームッシュ作品や
フェリーニ作品にも出演していてお馴染み)の「軽い軽妙な演技」がやたらと鼻につく。
ものすごい不快感を感じずにはいられない。
「ひょっとしたら、このヒトはチャップリンになりたいのかしら?」
そんな感想を持った。
しかし、この歴史認識の甘さとヌルさ、批判精神の欠如とご都合主義、
本人のナルシシズムに由来されるとおぼしき作品の根底に流れる
「心根のイヤシサ」は「戦犯モノ」だ!
「このヒトは『夜と霧』を観たことがナイのかしら?」
もし、コレを観て、本気で感動しているヒトがいたら
「キミも『夜と霧』を観て、三日間のダイエットに挑戦してみないかい?」
とお薦めしたい。
「夜と霧」はナチスの収容所における非人道的な粛正の様子を克明に記録した記録映画。
ワシは初めてコレを見た後、食事が喉を通らなかった。
あ、観るのはもう一つの優秀なナチスの戦争犯罪の記録映画「シュアー」でもOK。
「ヒトがヒトに対して、人類はココまで無慈悲になれる。戦争の狂気」が語られていますから。
アカデミー取ったって、「ライフイズビューティフル」?
選考委員はバカばっかじゃねえの!?
脳死寸前、動脈硬化、脳軟化症の楽天主義者のクソジジイ。
そんなバカ共に鉄槌を!!
こんな映画を観ては、イカン。バカが感染るよ。
友人よりハガキ。
飼い犬の「ポッちゃん」が半年の闘病生活の末、亡くなったとの知らせ。
(ポッちゃんは某Mさんちの「すい姉」にソックリさんである)
性(犬)格が明朗にして軽快、姉御肌でしっかり者だったポッちゃん。
骨肉腫のため、逝去。享年9歳であった。
「死に顔がとても安らかで美しかった」と書かれていた。