山麓日記帳

全ては消えゆく、雨の中の涙のように

運動会と武田百合子

さて、運動会。
年々、子供が減ってるせいか、保護者席も閑散としていて寂しいが、
子供らは元気いっぱい。

実家の両親は「美人妻J」さんの長男ション(小六)のファンである。
毎年、ヒトんちの子に楽しませて貰っている。ありがたいこってす。
とにかく、このションくん天真爛漫、ヤル気で全身がビチビチはじけまくってる
キャラクターで、ウチの両親はション君の出場する競技は必ずチェックして
写真まで撮る・・・ストーカー?

走れば、「負けたくない一心」で、顔が「大魔人」状に歪みものすごい形相で走るし、
「炭坑節」を踊れば、
「これは、穴を掘ってる様子を表す動きだから、本気で腰を入れて掘らないと!」
と激しく上体を折り曲げて腰を入れてガシガシ掘りまくるし、
どんなに遠くからでもムチャクチャ目立つので面白い!のだ。

このまま大人になって欲しいモノです。オバサンは、そう願っているよ・・・

上の娘も力一杯、楽しそうに競技をしていて、母は安心。
ワシなんか、小学校時代、運動会になると死にたくなったもので・・・
今は、あからさまに個人で優劣がつくような競技は避けられているので、いいよねえ。
徒競走はリレーだし、障害物競走も1年から6年までの「縦割りグループ」で、
みんながそれぞれ協力して克服する形式になってるし。

「競争」よりも「仲良く、楽しく」に重心がかかっているので、
とても楽しそう。イイ時代になったもんです。

この日、特筆すべきは校長の頑張り。
競技中は事故や怪我がないように児童の補助にまわって、
補助が必要なければ旗を振ってトラックの真ん中で
「ガンバレー」と大声で応援し、新一年生(来春入学予定の子)たちを引き連れて
行進するし・・・

八面六臂の大活躍。
元は離島の先生だったらしいけど、一時も座ってなくて、
「とにかく子供好き」
普通の日も昼休み、児童と遊んでくれてるらしいし。
この小学校は「校長先生でモッテます」

誰か、彼に「特別手当」をやってくれい!

武田百合子の「日々雑記」読了。
なんか、「人ごととは思えない感性」・・・・ってズーズーしいわね。

同じ映画を観て、同じような事を感じ、同じようなちょっとしたことに
同じような感慨を持つ。
ほんの少しの事だけど、「同じタイプのヒト」を見つけるのはいつも楽しい。
68歳という若さで亡くなったのは返す返すも残念。

もっと長生きして、もっと色々書いて欲しかった。