山麓日記帳

全ては消えゆく、雨の中の涙のように

単身赴任残酷物語

今日は、図書館へ出かける日。
ふと運転しながら、佐野洋子が以前、「本を読んで、車を運転する女は離婚する」と書いていたのを思い出して爆笑。そーいえば、ワシの友人は全員コレだ。でも、誰も離婚してない。
元・ミスバイク、現・貧乏日本画家夫人の友人Kに至っては、一ヶ月かけてアメリカ大陸を大型バイクで爆走横断したツワモノである。

図書館の帰りに、またしても(またかよ)、高級スーパーに寄り道。
屋上の駐車場へ戻るためにエレベーターに乗ったら、プラチナブロンドの白人のオバサンがすごく親切にしてくれた。笑って「ありがとう!」と言う。
「まあ、ベイビー連れて大荷物持ってカワイソウ」
と彼女は思っただけかもしれないけど、こーいうさりげない親切を全然知らないヒトに対して、サラッと出来るのって「教養」って感じでかっちょいいぞ。

さて、屋上は高級外車の列。
ベンツでしょ、ベンツでしょ、ベンツでしょ・・・ってベンツばっかかい!?
隣のベンツにぶつけない様に、愛車「プリアちゃん」をソロリソロリと出す。
この駐車場、広さがミョーにタイト(キツキツ)で、新築なのにもう、路肩のコンクリートがガジガジと削られている。戦車でも通ったんかい!?←多分、ソレ並の車。

駐車場を出たら、背後にさっきのプラチナブロンドのオバサン発見。
思わずルームミラー越しにニッコリ。オバサンの車は、古いホンダ・シティ。

家についたら、ダンナ。「さっき、Tさんが遊びに来たんだよ」と言う。
「あ、火曜だからワシがいると思ったんだ」
で、電話。
最近、図書館行きが火曜になってて、留守にしててスマンスマン。と、話してたら・・・

「今、ダンナいてへんやんか」とTさん。「ん??(どーした)」
彼女は神戸生まれの堺育ち。配偶者の転勤でこの地へ越してきて、すっかりこの半島の魅力に取り憑かれ(釣りマニア)、家まで購入してしまったヒト。
それなのに、この4月から、ダンナ東京に単身赴任になったって!
「もう、東京なんかによう住みひんやんかあ。ここに馴れてしもてるさかい。もう、引っ越しの手伝いに行ってきたけど、うるそーて眠れへんねん、東京。でもなあ、帰ってきたら、寂しいて寂しいて、夜んなったら、涙出てくんねん。なんでーなんでーって。で、眠れへんねん」
それ、マジやばい。
なるべくヒトに会ってしっかり喋って、ダンナとはEメール始めろと忠告。
会社って、残酷な事するなあ・・・