山麓日記帳

全ては消えゆく、雨の中の涙のように

ボイスの名付けと陶器市

「愛犬チャンプ」を読んだ人から、
ボイスがウチに来たいきさつが判ったって言われて、気がついた。
そーなのよ。日記には書いてないものね。いまさら。

で、ボイスの貰われてきたいきさつは判ったとして、
「無口なのに、どーしてボイス(声)って名前?」
と思っている方もいらっしゃるかもしれないので、解説。

ボイスのボイスは、英語のVoiceではなくて、
ドイツ人芸術家・故ヨゼフ・ボイス氏のボイス(Beuys)。
貰われて来た時に、あまりに狼の子供みたいな顔をしていたので、
ダンナが、「ファング、とかファルクとか、そーゆー恐ろしげな名前が似合いそうだ」と言い出して、
「恐ろしげな顔に恐ろしげな名前では、ホントに恐ろしい犬になって手に追えなくなるかも」と、ワシ。
「じゃあ、狼の作品で有名なヨゼフ・ボイスにあやかって、ボイスはどーだ?」
「ああ、あの、ピアノの周りで狼がウオオォ??ンって遠吠えしてるインスタレーション(モダンアートの形態)のアレね。いいじゃん」
といういきさつで名付けられましてよ。
その名に恥じず、毎日一日に二回。午前11時と午後5時の防災無線のチャイムに合わせて、美声を聞かせてくれます。
(11時はシューベルトの「野バラ」、5時はドボルジャークの「家路」)
ちゃんとメロディに合わせて、声の音程を上下させているのがスゴイ。(親バカ?)
ウチに来たお客さんはみなさん爆笑。

初めの頃は「ボイス」とその名を呼ぶたびに、故ヨゼフ・ボイス氏のいかにもゲルマン的な、北部ヨーロッパ系陰気な容貌が浮かんだものですが、
いまや、ボイスといえば「ウチのボイスちゃん」。
他に、同名のわんこもなかなかいないので、いい感じでっせ。

本日の行動→早朝より弁当作って、有田陶器市へ。
ダンナ、ボイスを散歩させてたら小学生に「おっちゃん、それ、狼?」と聞かれる。
「そうよ。狼よ」と答える。(←コイツも腹グロ) 
小学生、「ウソやん、ウソやん。おっちゃん、ウソなんやろー?」半べそ。
ダンナ、「ふっふっふ・・・」謎の笑いで答えず立ち去る。

きっとこの小学生の家での夕食時の会話は、
「僕、今日、狼連れてるおっちゃん見たよ」「ウソ言うな!」
で、キマリだな。

本日の収穫品・茶碗4個、皿6枚、そば猪口2個。
ここ数年来の購入量であった。(去年は目玉がなくて、ナニも買わずに帰り、「俺たちは有田に弁当喰いにきたのか?」とダンナ。欲しくないと買わない主義)