山麓日記帳

全ては消えゆく、雨の中の涙のように

山の工務店でお花見大会

今日は年に一度の工務店主催のお花見大会。(工務店の庭で)

ウチを建ててくれた工務店の社長は、この半島中に何十人もの職人さんを抱えたいわゆる「大棟梁」で、山歩きと写真が趣味の方。
ウチを建築中、様々なトラブルにあった時、「よし、私が何とかしましょう。」と男気溢れる速攻の対応で、「あんなに、真剣に仕事をする人は私の人生初だわ。」と感服した方である。
ウチの暖炉にも、薪を提供してくださるし、家を建てて6年になるのに、未だに時々フラリと現れては、「ここんちはめずらしい花が沢山あるなあ。」と写真を撮ったり、ボイスと遊んで行ったりなさる。

で、毎年恒例の職人さん大集合のお花見に招待されつづけて6回目。(遠慮しろよ)デザイナーとか、業界人の集まるパーティとやらは「不愉快になることのみ多かりし」なので、うちら夫婦はほとんど出席しないが、職人さんの集うこのお花見は「ファミリー対応」で大人も子供もとても楽しめるから大好き。

「もうね、このヒトんち(と、私を指す)は騙されて建てちゃったの。もう、設計士が値切る値切る。でもね、そのおかげで今の僕があるの。」と、このセリフが出たら社長が酔っぱらってる証拠。
つまり、ローコスト住宅の「名手」の建築デザイナーと知り合えたので、仕事の幅が広がり、新しいアイデアを盛り込んだ様々な新商品の開発が出来るようになったと。ソレが言いたいらしい。

この日は社長考案のキット型露天風呂の展示会もやってて、私は一坪半のあずまや(31万9千円・建具、棚付き)が欲しくてたまらない。
「父ちゃん、ワシのアトリエ兼陶器販売所用に一つ買っておくれやす。スイートテンダイヤモンドふたつ分の値段だ丁度イイ。ワシら今年で丁度20年だっせ。」とおねだり。(こんなケチなワシが「買ってもイイかな?」と思えるくらい、良い値付けがしてある)

夕方、一番豪華なタイプの露天風呂(160万円・ウッドデッキ、サウナ、脱衣所付き)に若い男性が入浴していた。訊いたら偶然通りかかった登山者だって。(会社は登山道のすぐ脇)「汗をかいたでしょう。入って行きなさい。」と社長がナンパしたらしい。

花見後、家具デザイナーのHさん宅へ。(社長の山友達でウチと同時期にこの工務店で家を建てた方。やっぱりウチと同じで縁もゆかりもないこの半島へ、風景が綺麗だからとフラリと越してきた物好き)猫2匹を触り放題。猫、やっぱいいなあ。欲しいよお。