山麓日記帳

全ては消えゆく、雨の中の涙のように

困る私。

知ってるヒトは知ってるが、愛猫ブリちゃんが3月11日に死んだ。
2ヶ月の闘病生活の末、安心しきって私の腕の中で天に召された。
家に猫がいる生活を25年もしてきたせいか、家に猫がいないという状態に慣れない。困る。
上の娘は朝トイレに入っては、「朝、トイレに入ってるとブリちゃんがいつも、おはようってドア開けて入ってきて、甘えてたの思い出した。」と言って泣いている。困る。
下の赤ん坊は、ブリが最後の日々を過ごしたケージを洗って干してるのを指差しては、「にゃんにゃーん、いないいなーい。にゃんにゃん、いなーい。」と言う。困る。
車を運転しつつも、ついついキョロキョロと猫を探しているが、見つからない。里親ボランティアも訪ねたが、成猫しかいない。
なんせ、猫好きの犬がいるので、この環境では子猫の方がいいのだが。
で、ネット上にもいなかったので、掲示板にカキコしたらすぐ、反応があった。しかし、移動に2時間もかかる地区からだった。
しかも、「公園にいる野良でまだ保護できてないのですが。」と、ある。
ワシにどおーせえっちゅうんじゃあ。困る。
「遠いし、今回は見送らせて下さい。」と返事したら、「いえいえ、どんな遠くにでもお届けしますよお。」と返事が来た。困る。
こーいう活動は多分寄付とかで成り立ってるんだろうし、労力に見合ったお金の使い方。というのに意識的になった方がイイと思うのだが。
しかし、「可哀相な猫のためならば地球の裏側までも!!」と思ってるのかもしれないし。困る。
そこまでコアな動物愛護家ではナイので、ご近所で困ってる子はいないかと、獣医さんにお電話。「かくかくしかじかで、猫いないですか?」と言ったら、「え、ブリ死んだんですか?」と訊かれ、「はあ、でも、最後まで看取れましたし・・・。」と言ったら涙が出てきた。納得ずくでの見送りだったのに。
ヒトに口頭で説明してると、涙が出てくる。困る。
ドクターは見つかったら、最優先でウチに電話しましょうと約束してくれた。
猫は気長に待つことにした。